心理な学びの毎日に

奈良で心理学にハマるアラフィフ女子のひとりごと

ラケット感情と行動


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わたしが風舎で最初に受けてた、
人間関係が楽になる心理学レッスン
の、「交流分析」の中で、

 

ラケット感情

 

というものを習いました。
交流分析では人間の感情を
喜び、悲しみ、怒り、怯え
の4種類と捉えていて、
この中の怒り、という感情は実は、

 

ラケット感情=偽物の感情(代替えの感情)

 

だというのです。
つまりは本当はもっとその前に
欲しかったストロークがあって、
(ストローク=生きるために必要な心の栄養)
偽物の感情に代替えして表すことで、
欲しかったストロークを得ようとする、
というのが怒りという感情だと教わりました。
つまりは、先に欲しい反応があって、
怒りはあくまで二次的に湧いてきた感情、
ということですね。

 

ではなぜ、そんなことになるのか?
先生が以前解説してくれました。

 

---以下先生より
「ラケット感情について」の説明----

 

ラケット感情は、
欲しいストロークをそのまま表現しても、
否定されてしまった過去の体験から、
「自分自身が抑圧している感情」
というものがあって、
その代わりに感じる感情のこと。

 

ほんとは悲しいのに、
悲しいと感じてはいけないから
「怒り」になったり、
ほんとは孤独感や恐怖感なのに
「怒り」になったり。

 

本当はこれによって欲しいストロークを
得られるということはないのだけれど、
本当の感情(一次感情)を抑圧しているから、
「怒り」になってしまう。

 

だけど本来の一次感情に気づかなければ、
ターゲットストローク(欲しいストローク)を
得ることができないですよね。
だからそのために、まずは、

 

「ありのままを認めてもらう」

 

ということが必要なんです。
自分を何も否定せずに認めてくれる、
そんな他者の存在が必要なんですよ。

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これを知ってからはわたしも、
誰かに腹が立った時も相手の事よりも、
「あれ?今わたしに何が起こっているのだろう?」
そう考え自分に気持ちを向けれるようになりました。
そして誰かに怒りの感情をぶつけられた時も、
その人が本当に欲しいストロークは何か、
そしてその背景にはどんなことがあるのか、
そんなことを考えるようになりました。

 

人間の心は複雑で、
顕在的に表れている感情も行動も、
その人の本当の心はもっと奥に
様々なことが隠れているのだと思いました。

 

そしてその話からの繋がりで、
今受けている
「カウンセリング心理学レッスン」
で先生が、カウンセリング事例から、
興味深い話を教えてくださって、
そこから大事な気付きがありました。

 

先生はよく、
カウンセリングの基本姿勢として、

 

相手を否定しない
相手の今を全肯定する

 

ということをおっしゃいます。
だけどそれはだめでしょう!
と言いたくなることってありますよね。

 

例えばモノへの依存心や執着心が高くて、
〇〇がダメだと思うけどやめられない
ということで困ってる人。
普通の発想でいけば、
辞めましょう、という方向に話を進めがちです。

 

それをどう、否定せず肯定していくのか。
それが実際、どんなことなのか。
ほんの一例だけど、教えてもらって
気づきがたくさんありました。

 

例えば・・・

1日中氷をガリガリ噛んで食べるのがやめられない人
冷えるし、口の中は傷だらけになるし、
辞めたいけど辞めれない。

 

普通はどうやったら辞めれるか、
という方向に解決に持っていこうとするものです。


先生は

辞めなくていいんじゃないでしょうか。
口の中が痛いなら、角を取るとか。
よくロック用の丸い氷あるじゃないですか。
それの小さいのを作るとか。
冷えるならすぐ熱いお茶を飲むとか。

 

という話をしたそうです。
その人はすぐそうして、
その内食べなくなったそうです。

 

他にも、モノを壊したり暴れたりする人には、
壊してもいい段ボールをなぐるとか、
硬いせんべいを食べることで
そういった行為が納まった人もいるそうです。

 

先生がいつもいいます。

今のその人にとっては
とても必要な事だから起こっていること。
それを否定したらダメなんです。
否定するより工夫することで、
そんな自分も受け入れていけた時に、
それもそのうち必要じゃなくなるんです。

 

とても深いと思いました。
そんな行動も否定しない。
全部肯定してあげるんだ、って。
感動しました。
今のその人にとって必要だからこそ、
やめるのではなく改善の工夫を提案する。

 

何度も言われることですが、
カウンセリングを受けに来る人は、
自分を変えたいと思っている、
向上心のある人達。
だからこそ、そんな自分をだめだと
自己否定している状態なんですよね。
その人自身がダメだと思っている行動も、
その人が生きていくために必要なことだったり。

 

これこそ、ラケット感情ですよね。
ラケット行動、の方かな。
本当に心の奥底にあるものは、
別の何かがあって、
自己否定と満たされない感情の為に苦しいから、
苦しさから逃れて生きるために、
必要でやっていること。

 

じゃぁ、必要な事なら、
生活に差しさわりが無いように、
工夫してみましょう。

 

そんな自分も否定しないで受け入れる。
これが自己受容の初めの一歩、ですよね。

 

カウンセラーの助けを借りて、
欲しかったストロークが得られて、
自己受容できていけば、
問題と思っていた行動も、
その人にとって必要じゃない日が来る。
だってそもそも自分を変えようとしている人だもの。
そんなその人の心を信じる。
それがカウンセリングなんだと、
感動したんですよね。

すごい深いですよね。


そんなわたしも今、
お酒を減らしていこうと取り組み中です。
ダイエットも始めました。

だけど我慢はしない。

 

そう決めています。
自分が何を求めていて、
自分に何が足りていなかったのか。
静かにしっかりと、
自分の心の声に耳をすましていくこと。

色んな工夫をしながら、
日々を楽しく改善していこうと思っています。

 

あ。

そのダイエットの様子は、
アメブロの方で今後定期的に、
書いていこうと思っているので、
興味のある方は、
覗きに来てみてくださいね♪

ameblo.jp