心理な学びの毎日に

奈良で心理学にハマるアラフィフ女子のひとりごと

自罰と他罰

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自罰と他罰、という言葉は
よく耳にするかと思います。

 

自罰的な人と他罰的な人。
ふと周囲を見ていても、
人にはどちらかの傾向が見受けられますよね。
昔知り合いの精神科医の方が、
自罰的な人は精神疾患を患っても改善が早く、
他罰的な人は改善が遅い、
と言うようなことをおっしゃっていました。

 

わたしもカウンセリングルーム風舎
心理学レッスンを受けていて、
この違いの大きさを実感しました。

 

もちろん誰しも失敗や不幸の原因を
誰かや環境のせいにすることはありますよね。
わたしだって、ついつい自分以外の人や環境に
八つ当たりしてしまうこともあります。

 

が、そもそも自罰的な人って、
その後の心の動きが他罰的な人とは違い、
結局は自分に非を向けてしまい、
自分を責めがちになります。

 

わたしは自己肯定感が低く、
自己否定がとても強かったので、
すぐに自分を責め続ける傾向にあり、
自罰的だったと言えます。

 

自罰的にしろ他罰的にしろ、
どちらも度が過ぎてしまうと、
対人関係にも影響するし、
苦しみから抜けられないんですよね。

 

ただ、自分って変えれるけど、
他者は簡単には変えれない、ですよね。
だから他罰的より自罰的な人の方が
解決は早いのかな、くらいには
わたしも昔から理解はしていました。

 

でもカウンセリングや心理学レッスンを受けて、
その考えも少しだけ変わりました。

 

前回書いたように子供の頃の経験から、
自己否定がとても強かったわたしは、
自分がダメだから、とすぐ考えがちで、
だからこそ自分を変えようとしていたんです。
自分が変わらなきゃ!って、
強迫観念に陥ってたと言えます。

 

だけど・・・
自分が変わらなきゃって、
それ自体自己否定なんですよ笑
だからずっと苦しかったんですよね。
先生からずっと言われていたのは、

 

変わろうとしなくてもいいんです。
そのままの自分に
OKをだせるようになるといいですね。

 

だったんですよね。
交流分析で習った、
I'm OK. You're OK.
ですね。

 

まずは今の自分のそのままを、
受け入れてOKを出せること。
今の自分、過去の自分を否定したままで、
未来の自分を良くしていくことなんてできない。

 

これがわかってなかったんですよね。
変わるんじゃなくって、
今の自分をもっと進化させる、
と言えばいいのかな。
ダメだから変えるのじゃなくって、
今の自分をちゃんと愛して、
そんな自分を進化させる、
それが大事な事なんじゃないかって思うんです。

 

じゃぁ他罰的な人はどうなのか?
これについては、
先生がとっても大事な事を教えてくれました。

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自罰的な人は、
自己否定してる自分に気づいています。
自分はダメ!って言い続けてるんですから。

だけど他罰的な人もまた、
根本は自己否定しているんですよ。

自罰的な人も他罰的な人も
根本は自己否定なんです。

だけども他罰的な人は、
そこに目を向けるのが怖すぎるから、
わたしは正しい!周りが悪い!
ってなっているんですよね。
だからそこに目を向けても大丈夫になるまで、
物凄く時間がかかる。
慎重に丁寧に伴走するしかないんですが、
そこまで行くまでにやめちゃう人、
うすうす気づいてきて、
目を向けるのが怖すぎてやめちゃう人も少なくない。
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そんなことをおっしゃっていました。
他罰的だからと言って、
自分を都合のいいように肯定出来てるわけではなく、
自己否定している自分が根本には合って、
そこから目を背けている状態なのだそうです。

 

自罰的な人が回復が早いのは、
既に自己否定に目を向けているから、
なんですね。
スタート地点が違うということなんですね。

 

どちらにしろ、解決すべきは自己否定。
自分にOKを出せるようになることが、
根本の解決なんですね。

 

そして先生はこんなこともおっしゃっていました。

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わたしとしては
周りが悪い!自分が正しい!
って言い続けることで、自分を守れてて、
そこそこ元気にやっていけるなら、
それもありだと思うんです。
身近な人は迷惑だったり、
そのために人が離れてったりはしますが。
何がbetterかは、人それぞれです。
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これってとっても深いことだと思いました。
要するに、自罰他罰のどちらにしろ、
「そんな自分にOKをだす」ところから、
ってことなんですよね。

 

自他肯定も、まずは自分を肯定できてこそ。
先生はいつも、

 

I’m OK. You're OK. は、
まずI'mが先なんです。相手じゃないんです。

 

そうおっしゃいます。
自罰でも他罰でも、
自分を否定していることに目を向けて、
そんな自分を肯定するところから、
そこがスタートなんですよね。

 

そして、自己嫌悪で自己否定に陥っても、
自己肯定をしていく為に大事な事は・・・

 

人間って、
今の自分にとってのベターを選んでるだけなんだと、
いつも先生はおっしゃいます。
だからそれが間違っていたとしても、
その時の自分にとってはベターな選択を
していたにすぎないんですよね。
だからそれはそれで良しとする。
そしてそこからのスタート。

 

 

自罰でもなく他罰でもなく、
自己肯定をしていけば、
他者肯定ができていく。

 

自分を大事に出来れば、
周囲を大事に出来るようになる。
だからこそ、やがては、
自分を大事にしてくれる人に囲まれていく。

 

今はそんな事を、
実感している毎日なんです。